奈良県立医科大学医学部看護学科 成人急性期看護学

研究

卒業研究

 看護実践における研究的態度を養い、研究の必要性、目的、方法論等を学習するとともに、看護実践の創造的な開発と専門性を深めるための基礎能力を身につけることを目的に取り組みます。成人急性期看護学を選択する学生は、臨地実習などをとおして関心をもった現象を研究課題として、研究に必要な基礎的知識や方法論を学びます。

【2023年度看護研究テーマ】

  • 〇腹臥位療法中の患者における褥瘡の発生要因と予防ケアについて
  • 〇地震発生後の避難所におけるDVTの発生要因と予防に関する看護師の役割
  • 〇救急医療の場における看護師の退院支援とその課題について
  • 〇一般病棟に勤務する看護師に対する急変時対応シミュレーション教育の内容と課題
  • 〇突然の生命危機に陥った救急患者の代理意思決定に関わる家族の思いと看護
  • 〇意識下手術における術中の患者の苦痛と看護実践
  • 〇自然災害の被災地での看護活動による看護師自身のストレスとその対処方法〜被災地内看護師と被災地外看護師〜
  • 〇救命救急センターに勤務する看護師のストレス要因
  • 〇生命の危機状態による術前患者の思いの特徴

大学院研究

 大学院では、成人看護学領域の急性期、慢性期で重要と考えられる理論や概念、モデルの分析を行い、関連領域の研究論文をクリティークし研究の動向と課題を研究します。急性期看護におけるストーマをはじめとした排泄管理学と、慢性期看護における褥瘡・下腿潰瘍等の創傷管理における臨床に即した専門的看護実践技術について理解を深め、エビデンスに基づいた看護実践能力を向上します。
 また院生からは、「課題は多く大変ですが、臨床で行っていた看護を科学的に振り返ることができて改めて看護の素晴らしさ、奥深さを感じた。」「ゼミの雰囲気がとてもよく、教授とのディスカッションで新しい知識が増えて、とても充実した2年間を送ることができた。」という声もあり、楽しく学べる環境が整っています。
 修士研究においては、奈良県立医科大学附属病院をはじめ研究協力施設にて臨床データを採取し、フィールドワークを通し論文作成に必要なプロセスを踏み研究実践能力を養います。

【2016年度修士論文テーマ】

  • 〇周術期化学療法を行う患者の回腸導管ストーマの局所変化

【2018年度修士論文テーマ】

  • 〇せん妄スクリーニング評価によるICUせん妄のリスク因子解析と自動瞳孔計によるせん妄発生予測の検討
  • 〇ストーマ周囲のヘルニア様腹部膨隆における3つの管理困難因子

【2019年度修士論文テーマ】

  • 〇パーキンソン病患者における自記式質問紙と最大舌圧値による摂食嚥下機能の評価
  • 〇ストーマケアにおける腹壁硬度評価の検討

【2021年度修士論文テーマ】

  • 〇重症度、医療・看護必要度」を用いた褥瘡発生予測についての検討
  • 〇砕石位における手術開始前の仙骨部の体圧と関節の角度の検討
  • 〇高齢者の趾爪に関する看護師の意識および観察力の検証

【トピックス】

修士課程の修了生が、サプライズでお誕生日のお祝いをしてくれました(2023.3)

成人急性期看護学領域へのお誘い

 成人急性期看護学領域では、臨床での実習や実践からうまれる疑問を研究課題へと導き、研究をとおしてエビデンスに基づいた臨床実践への示唆を得ます。 本研究室のゼミでは学生同士の自由で活発な意見交換が行われ、各々研究能力を高めあっています。私たちといっしょに研究を始めませんか?興味のある方はお気軽にお問合せください。

看護研究発表会集合写真@

看護研究発表会集合写真A
(マスク無しパターンでの撮影)

PAGETOP